しばらく乗らなかったバイクや、携行缶に入ったままになっているガソリンは使えるものなのでしょうか?
ガソリンには使用期限の明記はありません。なのでいくら古いガソリンでも使ってはいけないということはありません。
しかし古くなったガソリンは使用機器に重大なダメージを与えて、場合によっては破損させてしまいます。
この記事では古くなったガソリンの注意点と適切な処理方法を紹介しています。
古くなったガソリンの見分け方 色の変化に注意する
最近の燃費の良いハイブリットカーに乗っていると、前回いつ給油したか忘れてしまうなんてこともあります。
長時間放置されたガソリンは古くなり、見た目の状態も変化してしまいます。
車のガソリンタンクの中なので直接目で見ることは難しいですが、長時間放置されたガソリンは茶色く変色して、最終的には粘土の高い黒いゼリー状になってしまいます。
新しいガソリンは綺麗な琥珀色に着色されていますが、劣化すると茶色くなり、劣化とともに粘土が高まりエンジンや燃料系の配管で詰まりトラブルの原因になります。
ガソリンは腐る? 正確には劣化する
長く使っていなかったガソリンは【腐る】と表現されることがありますが、コレは間違いです。
腐るとは有機物が微生物の働きで分解されることを【腐る】としているからです。
ガソリンは無機質の液体なので腐ることはないんですね。
しかしガソリンは【劣化】します。
一般的にはガソリンの【腐る】と【劣化】はイコールの意味で知られています。
ガソリンが劣化するとは、水分やサビなどの不純物や酸化によってガソリンが本来持っている揮発性を活かした性能を発揮できない状態を言います。
ガソリンの劣化期限 長持ちさせる保管方法は無し!
ガソリンには賞味期限の明記はありません。
しかしガソリンなどの燃料を提供するJXTGエネルギーによるとこんな見解があります。
弊社では、燃料油に関して、品質保持期限(保証期間)を設けておりません。燃料油は光・保管温度・水分・空気との接触等により、品質に影響を受け、お客様の保管状態によって、この影響が異なるためです。
一般的には気温の変化が少ない冷暗所の保管であれば、ガソリン・灯油・軽油は半年程度、A重油は3カ月程度使用に関して問題ないものと思われます。ただし、購入から上記期間内の品質を保証するものではありませんので、早めの使用(入れ替え)を推奨します。出典:https://www.noe.jxtg-group.co.jp/faq/gasoline/
保管状況によって品質の劣化具合に差が出るとのことです。
劣化の原因になる場所を避けて保管することは車に入れたガソリンでは不可能なので、
給油後はガソリンは日に日に劣化するものだと認知しておいて、できる限り車を動かしてあげるようにしましょう。
古くなったガソリンの処理方法 JAFかガソリンスタンドで!
どうしても長期間ガソリンを放置してしまったら先ずは匂いを嗅いでみましょう。
ガソリンスタンドで感じるガソリン臭とは違う感じの匂いを感じたら要注意です。
ガソリンが劣化し始めている可能性が高いです。
劣化したガソリンが携行缶に入って入れはガソリンスタンドに持ち込めば無料で処分してくれます。
間違っても庭で燃やしたり、不法投棄などしないようにしましょう!
車やバイクの燃料タンクに入ったままのガソリンの場合はJAFやカーディーラーなどの専門店に車のレッカーを頼みましょう。
専門の工場でガソリンタンクから燃料を抜いてもらうことで、無駄な故障のリスクを下げることができます。